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「ハッカー」とは
このサイトでも何度も登場しますが、コンピューターを駆使して悪事を働くというイメージのある人として「ハッカー」という言葉があります。最近では言葉自体をあまり聞かなくなりましたが、このような人種がいなくなったわけではありません。むしろハッカー的な活動をしている人数は増えているので、逆に考えると珍しい存在ではなくなったのであまり聞かれなくなったのかも知れません。
ところで、このハッカーというのはいったい何のために、嫌がらせとも言えるようなソフトを開発するのでしょうか。これにはいくつかの理由があります。また、ハッカーと呼ばれる活動をしている人の性格によっても異なります。
第一に、初期のハッカーというのは高い技術力を誇示することが最大の特徴でした。つまり、世界をアッと驚かせるようなウイルスを作成したり、ネットワークに侵入したりして騒ぎを起こす愉快犯です。初期の頃、このような活動をしていた人は多くのセキュリティ会社からの引き合いがあったので、現在ではセキュリティ側に回って仕事をしている人も多くいます。
次に考えられるのは、お金儲けです。今ではこちらが多くなってきているかも知れません。ハッキング行為をお金にするにはいくつかの方法がありますが、最も手っ取り早いのはウイルスと同時にワクチンも開発しておくことです。ウイルスを作った張本人なのですから、ワクチンの開発は朝飯前です。実にマッチポンプな話ですが、この手のお金儲けは実際に多くあります。
最後に、これは政治的な思惑が絡みます。政治的に敵対している国同士が、ネットワークへの攻撃を水面下で行っているというケースです。日本の政府関係や企業のサイトがハッキングを受けて改ざんされるというケースが時々報道されますが、これも日本に対して敵対的な考えを持つ国からの政治的なテロ行為に近いものではないかという説があります。
他にもアルカイダなどのテロ組織がアメリカやイスラエルのインターネットサービスに攻撃をする場合など、です。これらの場合は国家や組織ぐるみなので、予算を投じて技術者を育成して攻撃に及んでいるとかいないとか。