ケース別対処法
筆者は多くのお客さんがパソコンを日々お使いになっている中で直面した、あらゆる問題に対するご相談をお受けしています。その中にはもちろん、マルウェア被害に遭ったというものも多いのですが、パソコンライフに潜む問題というのは実に幅が広く、マルウェアはそのうちの１つに過ぎません。
しかし、マルウェアの中でもウイルスがこれだけマスコミ報道を騒がせていると、多くの方はパソコンに何か問題が生じた時に、すぐに「もしやウイルスでは？」と思ってしまう傾向があります。実際にはユーザー本人が何か設定を変えてしまったことによる問題であったり、もっと初歩的な操作ミスが原因であったりします。
さらに、マルウェアのように気づかないところで被害が進行するというのではなく、目に見える形で問題に直面するということも多くあります。パソコンにあまり詳しくない人にとって見ず知らずの人からメールが届いて、しかもその文面が英語であるというだけで恐怖を感じる人も少なくないのです。そのような問題への対処や、ワンクリック詐欺や架空請求など、実際の犯罪行為のターゲットにされることも少なくありません。
マスコミ報道で知ってはいても、ほとんどの方はまさか自分には関係ないだろうと思っているのです。そんなところにワンクリック詐欺や架空請求がふってわいたら、どうしていいのか分からなくなります。
また、最近ではネット利用が多様化しているので、ミクシィや２ちゃんねるなどのサービスを楽しんでいる人も多くなっています。これらのサービスを利用すること自体は問題ないのですが、そこには悪意を持ったユーザーも数多くいるわけで、こういったところで“人災”に巻き込まれるという例も増えてきています。
ネット上での誹謗中傷や個人情報の暴露、ストーカー行為など、数え上げるとキリがありません。
ウイルスやマルウェアといったセキュリティのお話は一休みして、ここでは実際に相談件数の多いものについて、お話ししたいと思います。安心・安全のネットライフにお役立て下さい。