子供のネット利用が気になる
子供とインターネット。
以前からそのガイドラインづくりの必要性が指摘されてきましたが、最近になってその声がさらに大きくなってきたような気がします。子供がインターネット上の有害サイトに触れることがないよう、色々な方法が考えられてきているわけですが、その議論は携帯電話の所持にまで及び、大阪府の橋下知事が意見を表明したことをキッカケに小中学生が携帯電話を持たないようにするというルールも模索されています。
見るなと言われたものほど見たくなるのが人情というもので、それは子供も同じです。特に子供は好奇心のかたまりですから、有害無害を問わず、インターネット上にあふれている情報というのは好奇心の対象となります。
まず、技術的な面ではフィルタリングソフトやプロバイダーによるフィルタリングが考えられます。有害サイトにアクセスできないようにするための措置で、確かに有効ではあるのですが、どのサイトを有害と見なすかという判断が曖昧で、有害サイト側もこのフィルタリングをすり抜ける方法を考え始めており、イタチごっこになりつつあります。
筆者のところでも親御さんからご相談を受けることがありますが、なかなか口頭で説明してもそのリスクが子供に伝わるということは少なく、何らかの技術的な方法が必要というのはほとんどの方が共通して認識しているようです。
フィルタリングソフト以外にも、子供がインターネットで何をしているか知る方法はあります。まず、どんなサイトを見ているのかということは、ブラウザの履歴を見れば一目瞭然です。もっとも、それを消すほどの知識がある場合は、インターネット一時ファイルというところに過去に閲覧したサイトのキャッシュデータが残っているので、そこを見れば分かります。キャッシュデータを効率良く閲覧するソフトもフリーソフトで良いものがあるので、おすすめです。
次に、メールです。Outlookなどのメールソフトを使用している場合は、ほとんどの場合において見られては困るという場合、メールの履歴を削除していることでしょう。しかし、これらのソフト上で削除したと言っても、パソコンの中にはデータが残っています。それを復元するソフトも市販のものがありますので、これを使えば復元可能です。筆者は過去の事例として、ネットで知り合った人を頼って家出をした中学生の居所を、メール履歴の復元によって突き止めたことがあります。
これらのソフトは子供のネット利用を監視するという目的以外にも、企業などで社員のネット利用をチェックすることにも応用できます。