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最新マルウェア事情

パソコンやインターネットの進化に伴って、こちらも進化を続けるマルウェア。特に最近のマルウェアは単なるいたずらではなく、金銭的な利益を伴うものが多いので、攻撃側も必死です。セキュリティが強化される中で、何とか目的を達成するためにあらゆる手を講じてきます。
元々ウイルスやワームといったマルウェアはインターネットを経由して感染するというのが常識でした。それに対してネットワークセキュリティの技術が向上し、現在では使い古された手では簡単に侵入することができなくなっています。
インターネットが無かった頃はフロッピーディスクやCD-ROMが感染経路として利用されることが多かったのですが、現在ではまたこうした外部装置を経由するという流れに戻りつつあります。現在最も狙われているのはUSBメモリーやMP3プレイヤーなどの外部記憶装置です。
やはり、時代の流れとともにマルウェアもちゃんと進化していることが分かります。
また、実行形式のファイルが危ないというのは常識になっていて、不用意に開く人が少なくなりました。これもセキュリティ意識が高くなったことの賜物ですが、それならばとばかりに、最近ではWordファイルやPDFなどに仕掛けられたマルウェアもあります。まさかこんなところに、というわけです。
ボットウイルスに感染したパソコンのネットワークを利用して、改ざんしたWebにアクセスしたパソコンを感染させるという方法も現在では当たり前になりつつあります。
実行形式ではなくファイルや、単にWebを見ただけという行動だけでマルウェア被害に遭うというのは、これまでのセキュリティ意識が通用しなくなっていることを示しています。
最新マルウェア事情を語る上で、他にも多重感染やマルウェア作成ツールの存在など、注目すべきポイントはいくつかあります。多重感染というのは1種類ではなく、複数のマルウェアに同時に感染している状態のことで、駆除を難しくさせる要因となっています。そしてマルウェア作成ツールというのは、文字通りマルウェア作成の知識を持っていない人でも簡単に作成できるようにしたツールです。
これらの傾向を踏まえて、最近になって注目を集めたマルウェアや、最近の傾向について詳しくお話ししたいと思います。