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ウィニーによる情報漏洩事件

仕事で使っているパソコンでウィニーを利用し、そのパソコンがウィニー経由でウイルス感染した結果、仕事上扱っているデータがウィニーで共有されて情報漏洩…このパターンはほぼお決まりのパターンと言っても良いでしょう。
それでは、このお決まりのパターンになった事件の中で、インパクト度や被害度が高いものをリストアップしてみました。

@愛媛県警、北海道警、京都府警などの捜査情報が流出
A三菱電機の原発情報流出
B愛知県の一宮市立小学校にて全職員、全児童の個人情報が流出
C秋田県湯沢市で住民11255人分の情報が流出
Dドコモ東海の基地局情報が流出
E東京医科歯科大病院、鳥取赤十字病院で患者の診療情報が流出
FNECファシリティーズで人事評価データが400人分流出

どれも決して外部に漏れてはならない情報ばかりで、被害度もインパクト度も非常に高い事件です。これらのケースは先ほども述べたように、全てお決まりのコースによって起きたものです。そして、ほとんどのケースにおいてウイルスソフトなどの導入はちゃんとしていて、マルウェア対策もやった上でのことです。ただし、それはハード面だけのことですが。
ウイルスソフトやルーター設定など、いくらハード面を堅牢にしても、そこにいる人のセキュリティ意識が低ければ何の意味もないということが改めて証明されました。
これらの事例は、すでにウィニーからの情報漏洩が社会問題化していた時期になっても起きているので、それぞれの組織では個人用のパソコンに機密情報を置くことや、当然ながらウィニーの使用を禁じていたはずです。そんな状況で、結果としてこのような事件が続発するのですから残念と言う他ありません。
これらは企業や団体などで取り扱っている機密情報の漏洩が問題になった事例ですが、その他にもウィニーには個人のパソコンから“決して他人に見られてはいけないファイル”が流出したという事件が多発しました。
これについては、次項で詳しくお話ししたいと思います。