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ワーム

ワーム(Worm)というのは虫という意味です。虫の中でも芋虫やミミズのように這い回る虫という意味に近く、コンピューター上で活動するワームもこれに似た動きをします。
ワームもマルウェアの一種として、他人のパソコンに侵入するとデータの破壊や悪事を働きます。ユーザーにとっては招かれざる客というわけで、そういう意味ではウイルスと似ています。ただ、ひとつだけウイルスと明確に異なる点があります。
ワームそれは、ウイルスのように寄生するソフトを必要とせず、単体で増殖と感染ができるという点です。ウイルスは感染して寄生する母体を必要とするのでウイルス(病原菌)と呼ばれますが、ワームは自分自身で動き回り、感染を拡大する力を持っているので虫に例えられています。
呼び方と感染方法は異なりますが、どちらもマルウェアとして悪意を持ったソフトであることに変わりはなく、データの破壊や改ざんの憂き目に遭うことが多いので、非常に脅威です。
ワームの感染経路は、これまで色々と変遷してきています。初期のワームはフロッピーディスクやCD-ROMなどを通じて感染していましたが、インターネットが普及するにつれてメール経由での感染が非常に多くなりました。「メールによく分からない添付ファイルがついていたらウイルスの可能性が高い」というのは現在では常識のように認識されていることですが、これはワームがメールを介して爆発的に広がった事例がいくつもあったことに由来しています。
WordやExcelなど、いわゆるOffice系のソフトにはマクロという機能があります。これはちょっとしたプログラムを記述することでさらに機能的なドキュメントを作ることができる機能ですが、このマクロによって作成されたワームが多く登場した結果、仕事上のメールでExcelのファイルが届いたと思って開いたらワームに感染したという事例が非常に多く見られました。
ウイルスに比べると作りやすいので亜種と言って良く似たタイプのものがすぐに登場するという特徴もワームならではで、対策側としてはまさにゴキブリを退治するようイタチごっこに付き合わされてしまいます。