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悪意を持ったソフトウェア

ウイルスなどのように、悪意を持って開発されたソフトウェアのことをマルウェアと言います。マルウェアというのはmalicious softwareという英語を略したもので、maliciousというのは「悪意がある」という意味なので、まさにマルウェアというのは悪意に満ちたソフトウェアという意味になります。
真っ先に浮かぶのはウイルスやワームと言ったソフトですが、マルウェアとして認識されているものは他にもあります。こっそりとインストールされて、ユーザーの見えないところで勝手に何らかの動作を行うスパイウェアや、意図しない広告が次々と表示される悪質なアドウェアなどもマルウェアに含まれます。
マルウェアがもたらす被害にも色々あって、一番ひどいものになるとパソコン内のデータが破壊または改ざんされたり、勝手にインターネットにばら撒かれたりします。他にも個人情報を盗み出すものもよく見られます。
ウイルスソフトなどのセキュリティソフトが立ち向かっているのは、まさにこのマルウェアです。ウイルスソフトを使っている人ならご経験がおありかも知れませんが、突然ウインドウが立ち上がってマルウェアの脅威があることを知らされます。ユーザーは突然のことでかなり驚きますが、それと同時に「マルウェアって何？」という疑問を持たれたと思います。それほどマルウェアというのは一般的な日本語ではないということですね。
しかし、一方でウイルスというとほとんどの人が知っている言葉なので、すぐにどんな脅威があるのか理解できるはずです。マルウェアというのはウイルスを含むもっと範囲の広いもので、招かれざる客であることは間違いありません。セキュリティ側が進化して、あらゆるマルウェアからパソコンを防御しようとするのと同時に、マルウェアを作る側は何とかして侵入をしようとしています。つまり、そのために新しいマルウェアが開発されるわけです。 人の欲望に限りはない、と言いますが、残念ながら人の悪意にも限りがないということですね。